塾に通わせる目的・掛け持ちで通う子どももいるけど塾通いは本当に必要?
本記事では子どもを塾に通わせる目的や必要性について解説しています。塾を掛け持ちしている子どももいるほど、子どもを塾に通わせることは当たり前になっていますが、その意味についても考えていきます。
高校でも大学でも、受験を突破して進学を目指す場合、子どもを塾に通わせることが当たり前になっています。しかし、目的をはっきりさせずに子どもを塾に通わせている親御さんがいらっしゃることも事実です。この記事では、基本に戻り、塾に行く目的や塾通いの必要性について考えてみたいと思います。塾を掛け持ちしている子どもたちもいるほどですが、それほどまでして塾に子どもを通わせる必要はあるのでしょうか?
子どもを塾に通わせる目的

子どもを塾に通わせる目的は大きく分けると2つ。「進学」と「補習」です。
中見出し
進学(受験)を目的として子どもを塾に通わせる親御さんは数多くいらっしゃいます。特に難関校を目指す場合は特別な対策をとる必要もありますから、特化した塾で学ばせるのが得策です。やはり、受験ノウハウを多く持つ塾に子どもを通わせれば数々のメリットを得られます。また、最近は内申点対策として、学校の授業内容を前もって学習するスタイルの塾に子どもを通わせる親御さんもいらっしゃるようです。
独学で効率良く勉強を進めていくことは難しいので、進学を目的とする場合は、進学に特化した塾で子どもを学ばせるべきでしょう。
補習目的
学校の授業にやや後れをとっている子どもや、勉強の方法が身についていない子どもを補習目的で塾に通わせる場合もあります。勉強をする習慣が身についていないと、このあとも成績アップは期待できません。そのため、まずは勉強を習慣づけることで苦手教科の克服や定期テストの成績向上を狙います。
子どもを塾に通わせるメリット

子どもを塾に通わせるメリットはたくさんあります。まずはすべてのスタイルの塾に共通するメリットをご紹介して、そのあと、スタイル別にメリットをご紹介します。
個別指導塾・集団塾、どちらでも得られるメリット
・自習室が使える
ほとんどの塾に、快適な自習室があります。塾に通っていれば使用できるので、子どもは集中して勉強に打ち込めるでしょう。
・受験のための情報が豊富
受験に特化した塾なら、その情報を豊富に持っています。もちろん、志望校に関する新鮮な情報も手に入れることが可能です。
個別指導塾に通わせるメリット
個別指導塾は、多くても6人程度の子どもたちを1人の講師が教えるスタイルの塾です。このあとにご紹介する集団塾とは異なり、それぞれの子どもに合った指導を行えることが特徴です。個別指導塾で子どもを学ばせるメリットには以下のようなものが挙げられます。
・それぞれの子どもに合わせたカリキュラム
個別指導塾に通う子どもたちの目指すところや得手不得手は異なります。そのため、それぞれの子どもに合わせてカリキュラムが作られます。受験が目的の子どもも、学校での学習についていくことが目的の子どもも、実力を伸ばすことが可能です。
・講師との距離感
個別指導塾は、子どもたちと講師の距離感が近く、質問や相談がしやすい環境です。進路や学習のことだけではなく、学校や日常生活における悩み相談にものってくれます。
・集団になじめない子どもも通える
少人数制の個別指導塾は、集団になじめないような子どもでも学習できます。不登校の子どもを対象とした個別指導塾もあるほどです。
集団塾に通わせるメリット
集団塾は、学校と同じように20人以上の子どもたちが同時に教室で学ぶ、講義形式の授業が特徴の塾です。クラスは成績や志望校により分けられます。ただ、個別指導塾のような講師との近さはなく、進路指導や相談などもありません。
集団塾に通わせる最も大きなメリットは、やはり目的を同じくした、同程度の学力を持つ子どもたちが集まる、競争できる環境に身を置けることです。友達でもありライバルでもある、そんな子どもたちといっしょに切磋琢磨することで、子どもは学習への「やる気」を上げていけます。
もちろん、子どもの性格によっては集団塾での学習が向かない場合もあります。すでに勉強の習慣が身についている、高い学力と積極性を持った子どもには、集団塾の環境は最適です。
塾に通わなくてもよい子どもはいるのか?

塾に通わなくても特に問題のない子どもはいます。それは、すでに勉強のやり方を知っていて、勉強が習慣になっている成績優秀な子どもです。
しかし、このような子どもは難関校を目指すことが多いので、結局、ほとんどの子が塾に通います。
塾を掛け持ちする意味はあるのか?

子どもを塾に通わせてみたものの思うように成績が上がらないと、
「ほかの塾にも通わせたほうがよいのでは?」
などと悩んでしまうものです。しかし、複数の塾に通わせるとなると、子どもの負担も親御さんの金銭的負担も増えます。
複数の塾に同時に通わせて、うまくいくケースもあれば、うまくいかないケースもあります。実際、複数の塾に子どもを通わせている親御さんはいらっしゃるので、その意味について考えてみたいと思います。
複数の塾を掛け持ちする効果
塾のコンビネーションが間違っていなければ、複数の塾を掛け持ちする効果はあります。特に難関校の受験では、広い範囲を学ぶ必要がありますが、ひとつの塾だけだと、これをすべて学べない可能性があるのです。ただし、ベストなコンビネーションの塾を見つけることはそうかんたんではありません。
時間を効率的に使える
「複数の塾を掛け持ちするのに時間を効率的に使えるの?」
このように感じる方もいらっしゃると思いますが、これは本当なのです。特に部活などで忙しい子どもにはおすすめです。
忙しい子どもたちは、平日に遠くの予備校まで通う時間はなかなかないと思います。そのため、平日は学校から近い塾に通い、週末に大手進学塾などに通えば、時間を効率的に使えます。
子どもに合った講師やカリキュラムが見つかる
子どもに合った講師やカリキュラムを選ぶことは、塾選びの基本です。しかし、最初に選んだ塾が子どもに合っていなかったということもあるかもしれません。最初の塾をやめないまでも、一定期間掛け持ちすることで、子どもに合った講師やカリキュラムを持つ塾を見つけられる可能性はあります。そうなれば、子どもの学力もぐんぐんアップしていくことでしょう。
塾の掛け持ちにはリスクも
もちろん、塾の掛け持ちにはリスクもあります。平日と週末で分ければそれほど子どもの負担にはなりませんが、隔日で異なる塾に通わせたりすると、子どもにとってはその環境に慣れるだけでもたいへんです。やはり、子どもの負担になるような掛け持ちは避けたほうがよいでしょう。
2つの塾でアドバイスが異なり、子どもが戸惑ってしまうことも十分に考えられます。柔軟性がある子どもならよいかもしれませんが、まだ基礎学力が備わっていない子どもたちにとっては難しい問題です。
親御さんにとっては、お金が余計にかかるという問題もあります。同じ塾で新たなコースを申し込む場合とは異なり、掛け持ちの場合は入塾料なども新たに支払う必要があります。
まとめ

進学や補習が、子どもを塾に通わせる主な目的です。近年、特に進学を目指す場合は子どもを塾に通わせるのは当たり前といえるほどになっており、結果を出すためには、その必要性も高いといえるでしょう。